こんにちは。ターミニックス浜松の森田です。
8月も後2日になりました。
学生時代の夏休みが終わる頃のことをよく思い出す時期で宿題に追われていました。
さて、今回は前回ハサミムシの中にあったアブラムシについてご紹介します。
- アブラムシの生態
- アブラムシによる被害
- まとめ
〇アブラムシの生態
アブラムシは、アブラムシ上科に属する昆虫の総称で、別名「アリマキ」とも呼ばれます。体長は2~4mm程で、日本だけでも700種類以上生息しているといわれています。集団で移動し、複数の植物に寄生するものと、特定の植物にしか寄生しないものとがいます。
アブラムシはメスだけで子供を産むことができる、「単為生殖」という生態をしています。春や秋の繁殖期になると毎日卵を産み、卵は10日ほどで成虫になり、また新しい卵を産みます。繁殖力が非常に高く、気づいたときにはかなりの数に増殖しているということも少なくありません。また、身を守る力の弱いアブラムシは、甘い排泄物を出してアリを味方につけ、外敵から身を守ってもらいます。別名の「アリマキ」はこの生態が由来とされています。
〇アブラムシによる被害
・直接的な被害
アブラムシは、植物に口針を挿して寄生し、栄養を吸いとります。1匹ずつなら被害は少なくすみますが、繁殖して群れで寄生されると植物の栄養がどんどん奪われ、衰えてしまいます。
・間接的な被害
アブラムシの被害で最も深刻なのは、ウイルスの媒介やすす病の原因となる間接的な被害です。ウイルスに感染している植物に寄生したアブラムシが、別の健全な植物に寄生することで、感染が広がっていきます。また、アブラムシは、甘い排泄物を出してアリや他の虫を呼び寄せて自分の身を守ります。その甘い排泄物は、すす病の原因となる菌を引き寄せてしまいます。
ウイルスやすす病にかかった部位があれば、すぐに取り除いてください。感染した部分は、焼却処分することで完全にウイルスや菌を駆除することができます。
アブラムシは、1年中植物に寄生している害虫です。3~10月に多くみられますが、真夏の暑さに弱いため、4~6月か、9~10月の気候が穏やかな時期は特に繁殖します。
晴天が続いて雨が少ない年(高温少雨)や、日当たり・風通しが悪い環境で発生するので、注意してください。
寒冷地では、卵のまま冬を越しますが、暖地では1年中幼虫を産んで増え続けるため、季節を問わず対策を施す必要があります。
〇まとめ
アブラムシはメスだけで卵が産める生物です。そのため、繁殖するスピードもかなり早いです。アブラムシは単体では、さほど強くないはありません。数によって様々な被害を及ぼしてきます。見つけたら被害の出る前に対処しなければなりません。
森田 雄介
所属は浜松営業所にて、静岡県西部のお客様に対してのお困りごと解決を生きがいとさせて頂いております。
スポーツ全般的に趣味ですので、お気軽に話しかけて下さい。
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