クモの知識2
こんにちは。ターミニックス浜松の森田です。
今回も前回に続いてクモについてご紹介します。
- 毒グモ
- 調査と駆除
- まとめ
○毒グモ
皆さんは、毒グモについてどのぐらいご存知ですか?
私もあまり知らなくて話題となったセアカゴケグモしか知りませんでした。
日本にいるクモの9割ほどは毒を持っているそうです。人に害のあるほどの強さの毒を持つクモが下記の2種類です。
今回はそのセアカゴケグモとカバキコマチグモの2種類についてご紹介したいと思います。
・セアカゴケグモ(クモ目/ヒメグモ科)
生態 オーストラリアを原産地とし、ニュージーランド、ヨーロッパ諸国、東南アジア
アメリカでも生息が確認されています。
形態 メスの体長は10~15mmぐらいで脚を広げると30mm程度
全身ほとんどが光沢のある黒色で、細長い脚と腹部の背中側の中央に赤~オレンジ色の(中には黄色)の帯が目立つ。腹部の腹面には砂時計型の斑紋がある。
オスは体長が3~5mmとメスに比べて小さく、腹部は細く、その背面は灰白色で中央に縁取りのある白い斑紋があり、その両側に黒紋が2列に並んでいる。
特徴 自身に攻撃性はなく、驚かされると死んだふりをするおとなしい性質で、素手で捕まえようとしないかぎり咬まれることはほとんどない。
生息場所 建物の隅、道路脇の側溝内部や隙間、フェンスの基部やベンチの隙間、庭石や墓石の間や窪み、コンクリートの割れ目等、外敵に攻撃されにくい場所。
毒性 神経毒で咬まれると激痛を伴うが死亡することは非常に稀。主な症状は痛みで、ほかに発汗、発熱、発疹が起こる場合がある。ごく稀に全身症状を示すがその多くは咬まれて3~4時間後に吐き気、嘔吐、めまい、頭痛、高血圧、呼吸困難、排尿困難、全身の関節痛等の症状を示すと報告されている。
・カバキコマチグモ(イトグモの一種)
生態 北海道から沖縄まで各地に分布。日本のクモの中では1番強い毒を持つ。
形態 体長は、オスは10~13mm程度、メスは12~15mm程度
体色がガバ黄色していることからこの名前がついた。牙の基部には毒腺を持つ。
生息場所 ススキなどイネ科の雑草が繁茂する草むらに多く住んでいる。人家の庭や山道にもいる。網を張らず草の間を歩き回って獲物を捕まえる。ススキの葉をチマキのように丸めて作った産室は大きく目立つため簡単にみつけることができる。
特徴・その他 メスは葉をチマキ状に折りたたみ産室にし、その中で夏に産卵し子育てをする。生まれて数十匹の子グモは2回目の脱皮が済むとまだ生きている母グモを食べてしまう。夏場にオスはメスを求めて歩き回るため時として室内に侵入し寝具や履物、洗濯物に潜み偶発的に人を咬むことがある。咬まれると激しい痛みが半日から一日ほど持続し炎症を起こす。咬まれたらすぐに医師の治療を受けること。
○調査する場所
①建物外部周辺 壁近くの物陰
②敷地内の側溝内 グレーチングを外して点検
③敷地内の雨水升内 フタを外して点検
④敷地内倉庫 倉庫下、ドアの隙間点検
⑤エアコン室外機 パイプ金具周辺
⑥ブレーカーボックスなど ボックス内
⑦扉の隙間
⑧柵やブロックなど 空隙内
○まとめ
毒グモの知識を知り、それによって被害を受けないようにする。
見つけたときには、早期に調査・生息発見し、駆除の対策等を考えなければなりません。
森田 雄介
所属は浜松営業所にて、静岡県西部のお客様に対してのお困りごと解決を生きがいとさせて頂いております。
スポーツ全般的に趣味ですので、お気軽に話しかけて下さい。
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